ニュース&記者コラム

【高知FⅠスポニチ杯最終日決勝】佐々木悠 S級初V

 高知競輪「坂本龍馬杯&スポーツニッポン杯(FⅠ)」は2月17日、第12RでS級決勝戦が行われ、佐々木悠葵(25=群馬・115期)が町田太我の番手にはまり、ゴール前で差し切りV。S級初優勝を飾った。2着は町田。

 

 第10Rで行われたガールズケイリン決勝は地元の山原さくら(28=高知・104期)が今年3回目のVをパーフェクトで決めた。

 

坂本龍馬杯のトロフィーを手にする佐々木悠葵

 

 町田と〝力くらべ〟制す

 

 落ち着いた並びは前から佐々木悠葵―竹山陵太、門田凌―佐々木則幸、町田太我―佐伯辰哉―池田良。レースは町田の上昇で動くが、佐々木悠は突っ張り出させない。打鐘4角過ぎから再度、町田が踏み込み佐々木悠を叩いて先頭に立つ。しかし、町田の後ろの佐伯は離れてしまう。最終バックは町田―佐々木悠で通過する。こうなれば直線は2人の力くらべだ。こん身の力で逃げ切りを図る町田を佐々木悠が際どくとらえ、S級初Vを飾った。

 

 雪が降り続く悪いコンデションでも2人の力は抜けていた。冷たい強風が吹きつける中で、風を切って先行力をアピールした町田の強さはケタ違い。勝者の佐々木悠も素直に称える。「突っ張るつもりでした。町田君がめっちゃくちゃ強かったです。今後は記念でも後ろの選手に信頼してもらえる走りをしたい」。次はグレードレースでの町田との対決が楽しみになってきた。(緒方 泰士)

 

 ♤佐々木悠葵(ささき・ゆうき) 1995年(平成7)8月4日生まれの25歳。養成所115期6位で19年7月大宮でデビュー。通算124戦92勝。1㍍80、90㌔。血液型O。

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